読み聞かせ記録帳 blog

子ども達に楽しんでもらえる絵本を探したり、紹介したりしているブログです。

おじいさんとヤマガラ 3月11日のあとで

 今朝は霧が濃かったです。映画「ミスト」の世界のようでした。映画とは違って、霧が段々薄くなって青空が広がっていく様子は清々しかったです。

 

 久しぶりに絵本の紹介です。

おじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとで

おじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとで

 

 3月11日、東日本震災の際の原発事故により放出された、放射性物質の影響をを心配する内容です。それが、山で暮らすおじいさんの目線で描かれています。ヤマガラのために巣をかけ、巣立ちを見守っていたおじいさん。震災の後、巣に来るヤマガラが減ったことを心配し、動物たちにその危険性を知らせる事が出来なかったことに心を痛めます。それでもヤマガラの為に毎年巣をかけ、山に住む生き物たちの為に実のなる木を植えることにします。

 小学生の子たちは震災のことはよく知らないでしょう。それでもやはり私としては、当時、目に見えないけれどそこにあって、私たちの健康を脅かすものとして恐怖させた放射能のことを、子ども達に伝えることにためらいを覚えます。原発について考えてほしいなんて、負の遺産の押し付けで気が引けます。

 この絵本には、不安にさせるような表現はありません。原発に賛成とか反対とかもないです。ただひたすら優しいおじいさんが、等しくこの地球に生きている生き物である私たち人間が、起きたこと、起こしてしまったことに対して、どう考えたらいいのか、どう生きたらいいのか、ヒントをくれるような絵本だと思います。子ども達が、この絵本から何を受け取るのかは分からないけれど、子ども達を不安にさせたりだとか、私が心配しているような事はないと思うので、いつか読み聞かせが再開したら読みたいと思います。読むのには8分半位かかります。途中で少し涙が出そうになるので、そうならないように練習が必要そうです...。

 

 ところで、最近ちょっと気になっていることがあります。ドラッグストアとかでたまに、テスターをレジに持って行ってしまうのですが、これってあるあるなんでしょうか?普通は気付くものなのでしょうか?私はつい最近やったので向こう半年くらいは気を付けるられると思うのですが、忘れた頃にまたやってしまうことでしょう。気を付けるしかないですね。

 

  最後まで読んでいただきありがとうございました。 

             ではまた。